年末雑感
年末雑感
令和7年も師走を迎えました。
気がついてみれば今年も残すところ3週間。メッセージも4か月ぶりというお粗末な状況となってしまいました。もう少し心に余裕があればと言い訳と自戒を込めて今年最後のメッセージを発信いたします。(笑)
振り返れば今年もいろんな事がありました。
昨年来の米価高騰で過去最高額の仮渡金を以って集荷に当たりましたが、今日現在出荷契約対比96%の出荷に留まっております。作柄の新たな指標「作況単収指数」104(中越地区)のやや良としては満足いく結果ではありませんでした。
一方、農水省食糧部会が公表した需給見通しでは来年6月末での在庫が適正と言われる180~200万トンを大きく上回る215~229万トンと近年にない緩和基調とされました。先日、新潟市で講演されたコメ卸「神明」社長の藤尾益雄氏から、「今後米価は大幅に下落することが見込まれる」との発言もあり、加熱した集荷競争の結果が需給見通しと言う現実と消費者の購買動向の変化の間で落としどころを探っている状況となっております。
この先、小売・精米業者・コメ卸の段階で利幅を圧縮して販売に勢いを付けられるのか、はたまた生産者側へもその影響が及ぶのか極めて慎重な注視が必要です。
再生産が可能で後継者を確保できる米価の実現が課題となっております。
園芸では、11月に新潟県としては初めてとなる特産ル レクチエの関西地区での販促会に大阪中央卸売市場に行ってきました。
早い段階で予定が組まれていたこともありますが、本年のル レクチエの作柄が平年の6割程度に留まり、売り物が無い状況となっております。春先の天候不順と夏の猛暑によるものと分析されておりますが、なかなかうまく行かないものです。
一方で暑さを味方につけた枝豆は、新たな販売先である中京地区での好評を受けて、生産拡大の要請が届くなど品目品種により明暗の分かれる年となりました。
私事ですが、最近身体のあちこちに変化が見られるようになり、「寄る年波」を実感しております。毎年、この時期にドックを受けて年末年始を安心して過ごして参りましたが、今年は若干不安な気持ちでのドック受診になりそうです。
一抹の不安はありますが、あくまでも「ありのまま」の自分の健康状態を確かめるためにも、普段通りの生活を貫いてドックに臨もうと今晩も晩酌を楽しみに仕事を片付けて帰りたいと考えております。
迎える令和8年が皆さんにとって素晴らしい一年となるようご祈念申し上げ、年末のご挨拶とさせて頂きます。
みなさんもご自愛ください。
令和7年12月10日
JAえちご中越
経営管理委員会 会長
𠮷田 文彦