会長からのメッセージ③
先週、中越地区旧4JAの女性部が統合し、新たにJAえちご中越女性部が設立されました。設立に向けた協議を重ねてきた設立委員と新女性部の役員予定者の方々が出席され、設立を承認し発足となりました。
来賓としてJA新潟県女性組織協議会(以下女性協)の櫻井会長とJAからは私と理事長、担当常務が出席。女性協から贈られた「えちご中越女性部」の旗が掲げられた演台で櫻井会長から発足の祝辞があったのち、私からこれまでの女性部の活動に対し敬意と感謝、発足への期待をお伝えしました。その中で、女性部の活動が活発化することはJA運動(事業)ばかりでなく、地域農業や地域の活性化にとっても大きな力を発揮するものと期待を申し上げました。
男女共同参画や雇用機会均等法などで女性の社会進出が話題となっておりますが、農業の世界でははるか昔から重要な役割を果たしてきたと常々思っておりました。
時に労働力であったり、家事をこなしながら家族の健康管理から子育てまで。およそ男性には出来そうもないほどの重責を果たしてきたことには異論が無いものと思います。古くからの慣習があって農家の女性は大変だと言われてきたことも事実ですが、今日女性の存在を軽んじる男性も少なくなってきたと私の周りを見渡しても強く感じております。
女性が持つ温かさや笑顔が家庭にとってもかけがえのないものであり、この力(魅力)を生かさない手はないと思っております。
時代と共に部員の価値観も変化して当然であり、従来の女性部活動に拘らず活動の幅と範囲を広げ活発な活動を繰り広げて頂くよう願っております。
JAえちご中越も1,700名あまりの職員が在籍し、その約45%は女性であり大きな力となっており、男女の区別なく配属・登用・昇給・昇格を行っております。産休・育休は当然のこと、子育て期間などには一定の配慮はしておりますが基本、区別はありません。
農業も時代と共に大きく変化する中、JAもJA事業もその変化と共に「進化」していかなければならないと思いつつ、その進化にも女性の声も反映しなければならないと考えております。
桜が散ると同時にお天気も下り坂となってきました。
「春耕を急ぎすぎるなよ」とお天とう様が言っているのかもしれません。
体をいたわりながら春耕期を乗り切ってください。
令和5年 4月 12日
JAえちご中越
経営管理委員会 会長
𠮷田 文彦