「ぎゅっと中越」
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【特集】えちご中越 管内農業の歴史を巡る
えちご中越 管内農業の歴史を巡る
何気なく見渡している田園風景や、昔からそこにある水路、棚田、農業施設。
その一つひとつには、先人たちの知恵や努力、地域の暮らしを支えてきた歴史が息づいています。
えちご中越管内にも、農業の営みや文化の歴史を今に伝える貴重な場所が数多く残されています。
その成り立ちや地域農業との関わりを知れば、見慣れた風景もきっと新たな魅力が見つかるはず。
地域の魅力を再発見し、愛着と誇りを深める歴史の旅へ、一緒に出かけてみませんか。
【ながおか地区】
豪雪、中山間地を活用した伝統的な棚田・棚池
山々に囲まれた豪雪地帯、長岡市山古志に広がる棚田との風景。
雪解け水や雨水をためる棚池や、山肌を横に堀り地下水を活用する横井戸など、先人たちが築いた特徴的な水利は現在も受け継がれ、山間地特有の寒暖差をいかした良質な米づくりや、〝泳ぐ宝石〞と言われる錦鯉の養鯉を支えています。
豪雪や中山間地という不利な条件を知恵で活用したこの稲作・養鯉システムは、将来に受け継がれるべきものとして、平成29年に日本農業遺産に認定されました。
もうすぐ収穫の秋。
地域の各所で黄金色の棚田と水をたたえて光を反射する棚池の美しい景観が広がります。
所在地:長岡市山古志
【さんとう地区】
出来秋の米運んだ貨物列車往時を伝える廃線跡
昭和の出来秋、刈り取りの終わった田園をガタゴトと走る貨物列車。
1995年に全線廃線となった「越後交通長岡線」は、旧三島郡の来迎寺駅と寺泊駅を結び、農協と地域の暮らしを支え続けた愛おしい存在でした。
当時の農協施設は、秋の出荷のため、その多くが駅近くにありました。
出荷期、JA倉庫にうずたかく積まれた米袋と、汗を流しながら列車へ積み込んだ日々。
かつての脇野町駅や線路周辺(写真下)には、往時をとどめるレール(写真左)やコンクリート橋がひっそりとたたずみます。
歴史を深堀り廃線跡を訪ねれば、懐かしい情景が蘇りそうです。
所在地:長岡市三島
【なんかん地区】
地域を支える主幹産業100年以上の歴史を持つ県内最大産地
長岡市中之島地域は伝統の「大口れんこん」の産地。
同地域は県内一の出荷量を誇り、令和3年には高い品質管理などが評価され、国の地理的表示(GI)保護制度に登録されました。
中之島は、かつて水田から天然ガスや地下水が噴き出し、稲作には適さない土地でした。
そこで、肥沃な土壌を生かせるレンコン栽培に着目したことが、現在の産地の始まりと言われています。
出荷は毎年8月から翌年5月頃まで続き、今年は全体でなんと1,200㌧を見込みます。
収穫期には一面に広がる蓮の葉が美しい景観をつくり出します。
所在地:長岡市中之島
【柏崎地区】
水を巡る400年の歴史 藤井堰
柏崎市の鯖石川下流部に位置し、北鯖石地区や田尻地区などの約800㌶の農地を潤す水利施設。
約400年前、直江兼続が新田開発のために築いた堰が起源とされ、当初は川底に打ち込んだ松杭に細枝を束ねた「そだ木」を組み、土俵を積み上げた「草堰」でした。
その後は洪水による流失と改修を繰り返し、1644年頃には堰をずらして積み重ねる丈夫な「鎧堰」へ。
1977年に現在のコンクリート造りの藤井堰が完成しました。
江戸時代の大名らによる無秩序な開田による争い、昭和の上下流の用水配分を巡る水争いなども経て、今も変わらずに水を安定供給して地域農業を支えています。
所在地:柏崎市安田3470-2(藤井堰 管理棟)

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